リスクの考え方
こんにちは、まるぞーです。
今日はリスクというものについて、もう一度考えてみたいと思います。
田村正之さん著「月光!マネー学」
の中で、非常にわかりやすく説明されています。
「大きく上げたり下げたりを繰り返すと、資産は増えにくい」ということです。
こんなクイズがあります。
年率平均5%で増える次の3つの投信の、20年後の資産はいくらになっているでしょうか。
①毎年5%ずつ上がる投信
②3割上昇する年と2割下がる年を合わせて繰り返す投信
③6割上昇する年と5割下がる年を合わせて繰り返す投信
計算式は
①の場合、1x1.05x1.05x・・・・を20回繰り返す。
②の場合、1x1.3x0.8x・・・・・を繰り返す。
③の場合、1x1.6x0.5x・・・・を繰り返す。
で得られます。
答えは一番上がるのが①で、2.6倍ですが、②は、1.5倍に。
なんと③は10分の1にまで資産を減らしてしまうのです。
年率平均(リターン)は5%と皆同じなのにもかかわらずです。
この上下のブレ、振れ幅のことを、リスクといいます。
つまりリスクが大きいと、資産は増えにくいということです。
これは重要な事実です。
これを踏まえて考えると、やはり分散投資が大切だということになります。
4資産分散が基本ですが、債券の上昇が期待できない今、8資産分散の方が私には魅力的に見えます。
ここで、例えば先進国株式のみに投資した場合と、8資産バランスファンドに投資した場合を考えてみると、確かにリターンは、先進国株の方が大きいですが、8資産バランスの方がリスクはずっと低くなります。
一見、先進国株のみの方が資産を増やせそうに思いますが、8資産バランスも侮れません。過去記事で紹介した、20代怠け者さんをはじめ、
経験豊富な投資家の多くが、8資産バランスファンドで投資している理由はここにあります。
一方で、先進国株オンリーで投資している方もいます。一体どちらが正解(儲かる)でしょうか。
これは私にもわかりません。過去のデータだけを見れば、先進国株式の方が儲かったということもできますが、それは今すぐ投資をやめた場合の話です。
今後将来において世界の株価がどうなるかわかりません。先進国株式に米国株の占める割合は50%と非常に高いので、アメリカ経済次第ということもできます。
つまり、簡単に言うと、先進国株への投資は攻めの投資、8資産バランスへの投資は守りの投資と言えます。
今後株価が大きく下げることなく上昇を続ければ、先進国株の勝ちでしょうが、暴落を経験すれば、8資産バランスファンドの方が良い成績を上げるかもしれません。
そういう意味で私のアセットアロケーションは、この中庸をとったものと言えます。
私のアセットアロケーションは以下の記事をご覧下さい。
先進国株が40%と多いですが、他の資産も組み合わせて分散しています。また、8資産バランスも持っているのは、ある意味で実験です。
10年続けてみて、もし10年後に8資産バランスの方が先進国株より利益が多く出ていたら、そのときはアセットアロケーションを見直そうと思います。
さてどうなるでしょうか。10年後のお楽しみです。
それではまた。