50代セミリタイアで投資生活

50代無職、独身男のセミリタイア生活。 資産4000万円で投資はインデックス運用です。

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働けない中高年

こんにちは、まるぞーです。

 

今日は前回の続きです。NHKスペシャル「ミッシングワーカー」に出ていた、佐々木哲夫さんと、秋山直樹さん(いずれも仮名)が、前にもNHKで見た記憶があったので、録画を探してみたらハードディスクに残っていました。

 

少し前に放送された番組ですが、ナビゲーション「働けない中高年」をもう一度見てみました。

 

やはり私の記憶通り、佐々木さんと、秋山さんの2人を取り上げていて、今回の「ミッシングワーカー」と同じ録画部分が使われていました。今回のものより、お二人に時間をとっていて、より詳しい内容になっていました。

 

これを見ると、独身、50代の2人が、なぜ働けなくなったかの現在までの過程が描かれています。2人とも新卒時は正社員として企業に就職しましたが、佐々木さんの場合は、母の死を境に、父の家業である布団屋を手伝うために退職、秋山さんは過労のため体を壊し、それを機に退職と、いずれも若い時に仕事を辞めています。2人ともその後一度も正社員になっていませんので、将来の年金額はほぼ国民年金のみです。

 

佐々木さんの場合、満額ではなく、月に45,000円ほどだそうで、年金のお知らせを見ながら、将来を思い途方にくれるという場面もありました。

 

秋山さんは、この番組では、危機を脱して社会復帰に向かって前進している人として紹介されていました。介護士になるべく勉強中で、施設での実習の場面で終わっていましたが、「ミッシングワーカー」で紹介されたように、その後の秋山さんは、介護施設に就職するものの、すぐに体調を壊し、重度の心筋梗塞と分かり、離職を余儀なくされます。

 

それでも捨て鉢にならないで、前向きな秋山さんが印象的でした。

 

今回再度番組を見て私が思ったことは、彼ら2人のどうしようもない状況に、私も他人事ではなく、まさに我が事として危機感を持つのは、どうやら経済的な問題ではないということです。

 

昨日の記事にも書いたとおり、経済的な事を考えれば、私は彼らよりはるかに恵まれています。

 

ただ彼らの苦しみは、経済的なことだけではないということです。佐々木さんは、父親を見送ってからは、何もやる気になれず、アルバイトさえしていません。ほとんど外に出ず、人と関わることを恐れて、コミュニティーへの参加も渋っています。電車に飛び込んで自殺をしたくても、臆病なので足がすくんで出来ないといいます。

 

これはもう精神を病んでいる状態です。おそらく唯一の肉親である父親を失った喪失感と、孤独が彼の心を蝕んでしまったのだと思います。

 

秋山さんも、母親を亡くし、何もやる気がせず、ぼーっと海を眺めるだけの日々がありました。その後家ははゴミ屋敷になってしまい、もうどうなってもいい、死んでもいいかと思ったと言っています。

 

これも同じく精神を病んだ状態だったと思います。ただ今の秋山さんは、心臓の病気はありますが、少なくとも精神の健康は取り戻しています。

 

それは、民生委員の協力のもと、地域の人々とのつながりができたからだと思います。ゴミ屋敷のゴミの撤去を、呼びかけでみんなに手伝ってもらい、その後も近所の人からの声掛けが続いていました。

 

孤独からの脱出、人とのつながり、社会とのつながりがいかに大切かということを思い知らされました。

 

ここが、私が他人事ではないと、危機感を覚えるポイントです。私も仕事を失い、社会とのつながりを失い、精神を病んでいる状態です。

 

この点では彼らと同じです。ですからこれからどうしたらよいかわからず、苦しみもがいているのです。

 

やはり仕事でしょうか。お金に困ることがなければ、仕事で無理する必要はありません。きつくなく続けられる仕事を探して、自分の居場所と社会とのつながりを作ることが最善の策かもしれません。

私も頑張ってみようと思います。

 

それではまた。

 

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