リバランスの意味
こんにちは、まるぞーです。
今日も雨で嫌ですね。ところで昨日図書館で読んだ本ですが、「週刊 東洋経済」の他に、北村慶さんの「大人の投資入門」も読みました。
この本は、前にも紹介したので、今回2回目の登場ですが、実は前回はまだすべて読み終えてはいませんでした。
今回再度読み直しながら、完読しました。
2008年に書かれた本ですから、今とはいろいろと事情が違います。例えばインデックスファンドの手数料ですが、信託報酬が安いものでも0.6%あり、筆者はインデックスファンドで積み立てし、残高がたまったらETFに乗り換えるというスライド投資を推奨しています。
これは日本株の場合で、外国株となると、さらに複雑で、まずMSCI-KOKUSAIに連動するETFがないので、それぞれの国のETFを、割合を考えて購入する。さらには外国のETFを買うには、まず円をドルに換えて、そのドルで購入するという、素人にはとてもハードルが高いものでした。
それが今はどうでしょう。日本株もETFとほとんど変わらない0.2%以下の信託報酬で投資できる投資信託がありますし、外国株も同じく0.2%以下の信託報酬でMSCI-KOKUSAIに連動するインデックスファンドを買うことができます。
ずいぶんよい環境になったものです。投資家としては本当にありがたいです。
ただ私は昨年インデックス投資を始めたばかりなので、それが当然の環境であって、以前の状態を知りませんので、あまりありがたみを感じることもありません。
ただ図書館でこうして10年ほど前に書かれた本を読みますと、あーそうだったんだ、昔は大変だったんだなあと思うだけです。
例えば、外国債券にしても、新興国株にしても、今は0.2%程度の信託報酬で買える投資信託があるのですから、投資信託だけで簡単に低コストのポートフォリオを作ることができます。
さらには、以前は手数料が高いからダメと言われていたバランスファンドなども、eMAXIS Slimバランス8資産などは、0.2%以下の信託報酬ですから、昔と比べると今は夢のようです。
さて話が横道にそれましたが、私が今回「大人の投資入門」を読んで感心したのは、リバランスについてです。
リバランスについては、他の本にも当然書かれていて、私もよく理解しているつもりでした。
今回この本では、リバランスについてとても丁寧に書かれていて、なるほどなと改めて納得させられました。
それは何かというと、リバランスをするということは、資産を安いところで買って、高いところで売るということをしていることになる、それがリバランスの意味だということです。
例えばいま私は、もうかっている先進国株を売って、下げていた新興国株と日本株を買うというリバランスをしました。
それはつまり、先進国株を高値で売って、利益確定し、新興国株と日本株を安値で買って、その平均購入価格を下げるという、いわゆる株の儲け方「安く買って、高く売る」を実行していることになります。
わかってはいるつもりでしたが、今回リバランスをした直後ということもあり、身をもって納得させられた感じです。
では、今の私のように、アセットアロケーションを変更する場合はどうでしょうか。
具体的には、外国債券とアクティブファンドを辞めて、日本株と外国株に振り分けるというものです。
実際私は今、外国債券とアクティブファンドを売って、先進国株と日本株を買おうとしています。
ただこれをやってしまうと、成績の良くない資産クラスを売って、成績の良い資産クラスを買うという、まさに「安く売って高値で買う」という、リバランスとは真逆のことをやることになってしまいます。
これは絶対やってはいけない投資行動のはずです。
私も感情から、今どんどん下げている、ジェイリバイブを売りたくてしょうがないのですが、じっと我慢して持っているところです。
いっそのことナンピン買いで買い増ししてみようかとも思っています。
でも正しい投資行動はどうなんでしょうか。もうこの資産クラスには投資しないと決めたら、買い増しするべきではないはずです。
そしていつ売るかですが、上げたらもちろん売りでいいのですが、たとえ下げたとしてもやはりいつかは売らなければなりません。上がるのを待っていて、もし下げ続けたらどうするかという疑問もあります。
私も感情的には早く売ってすっきりしたいのですが、どうやら正解は価格にかかわらず、時間をかけて少しずつ売っていく(交換していく)ことだと思います。
それがきっと理にかなったやり方なのでしょう。
私も今日のSBI証券口座を見て、ジェイリバイブが2万円以上のマイナスになっているのを見てぞっとしましたが、これからは鬼になってこれを実行していきます。
もうアクティブファンドはこりごりです。
それではまた。