50代セミリタイアで投資生活

50代無職、独身男のセミリタイア生活。 資産4000万円で投資はインデックス運用です。

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ホームレス中学生

こんにちは、まるぞーです。

 

今図書館で読んでいる本は、お笑い芸人「麒麟」の田村裕さんが書いた、「ホームレス中学生」です。

 

もうほとんど終盤で、あと少しで読み終えます。

 

この本は、田村さん自身の実体験に基づいて書かれたノンフィクションで、彼の幼いころの極貧の生活が描かれています。

 

セミリタイアではありませんが、貧乏という点では想像を絶するくらい壮絶なもので、当時中学生の田村少年が、住む家を失い、お金もなく、しばらく路上生活をするといったものです。

 

高校生の姉、大学生の兄が田村少年の親代わりとなって、彼を支えますが、コンビニのアルバイト収入のみでやりくりする、大学生の兄もさぞや大変だったろうと思います。

 

田村少年は、まもなく友達の家に居候させてもらうことになりますが、兄と姉はしばらくほんとの野宿でした。

 

その後兄弟3人で家を借りて、生活保護を受けるようになりますが、それもしばらくして打ち切りになり、高校生になった田村少年も、本当にご飯が食べられぬ、極貧の生活を送ります。

 

しかし貧乏な生活にも増して、私が心を揺さぶられたのは、彼の母親が亡くなるシーンの描写です。

 

彼の母親は発見の遅れた直腸がんで彼が小学生の時に他界しますが、子供を見捨ててしまう無責任な彼の父親と違い、母親はとてもやさしい人で、おまけに田村少年は、お母さんっ子で母親にべったり甘えていたので、母親の死は本当につらかったと思います。

 

その場面を読んでいて、私も目頭が熱くなってきました。

 

実は私も小学生の時に母親が大病をし、危うく死ぬところでした。

 

癌ではない大腸の腫瘍だと聞いていますが、当時はまだ癌の告知がされていなかった頃で、いろんな話を総合すると、癌だと聞かされていなかったのは母親だけで、実は癌ではなかったのかと思えてきます。

 

ですから今でも母親が元気で生きているのは本当に奇跡的で、助かってよかったと心から思います。

 

私の場合は運が味方してくれたわけですが、田村少年のようになっていたらと思うと、彼が気の毒でなりません。

 

そう考えると今までの私は幸せでした。本当に恵まれていました。

 

ただいま幸せかと聞かれたら、客観的に見たらどうかわかりませんが、主観的には私は決して幸せではありません。

 

毎日悩み、つらく苦しく憂鬱な日々を過ごしています。

 

ただ母親が生きていてくれることは何よりうれしいことです。この幸せがいつまでも続いてほしいと思っています。

 

同時に母親が亡くなったらと思うと、とてつもない不安と恐怖に襲われます。

 

52歳、情けない話ですが、うつに苦しむどうしようもない、無職独身中年です。

 

それではまた。

 

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