歌うクジラ
こんにちは、まるぞーです。今日は図書館が休館日なので、家にいます。やることがなくて、また何もやる気にならず、うたうた居眠りしていました。
今日は、最近読んだ本について書こうと思います。
まずは村上龍さんの「歌うクジラ」です。この本は、上下巻からなる長編小説です。
私は村上春樹さんよりも龍さんが好きで、若い頃は、村上龍さんの初期の小説はほとんど読んでいました。そのうちにだんだんと読まなくなり、今日に至っていましたが、図書館に通いだしてから、時間を持て余して読む本を探していたため、まだ読んでいない本を何冊か読んでみました。
村上龍さんの作品には、結構強烈なSEXシーンや暴力シーンがよく出てきますが、この本はSEXシーンはさほどなく、暴力シーンは結構あります。でも他の作品に比べたら、それほどでもありません。
ただ内容はSF的な近未来を描いたもので、SF映画の場面を連想してしまいました。クライマックスで思い出したのはルパン3世の複製人間、マモーでした。
そんな内容ですので、はじめは読みづらく、なかなかリアリティーをもって作品に入れずにいました。私はシュールな物語やSFはちょっと苦手です。
でも読み進んでいくうちに、次の展開が気になり、最後まで読むことができました。
映画化したらいいんじゃないかと思いました。お金はかかりそうですが。
次にもう1冊、村上龍さんの小説「心はあなたのもとに」を紹介します。
この小説は、主人公の「私」と愛人の風俗嬢とのメールのやり取りという構成で書かれています。こちらも長編になります。
こちらは一転して現実的です。
「私」は村上龍本人を彷彿させ、実体験がもとになっているのではと思ってしまいます。暴力シーンはありませんが、SEXシーンはてんこもりです。でも嫌悪感を抱くようなものではありません。
主人公の「私」は富裕層で、贅沢な食事に高級車を乗り回し、仕事もでき、女にももてる、夢?のような生活をしています。そういった意味でとても非現実的です。
うつで無職、ひきこもりのまるぞーとは対極の生活です。現実を忘れ非日常を楽しんでみるには面白い小説です。私の生活とはかけ離れすぎていて、比較の対象にならず、嫉妬心も起きません。
ただこれは恋愛小説でして、切なさもあります。まるぞーは、「歌うクジラ」よりこちらの方が好きでした。
村上春樹さんもよいですが、ちょっとシュールなところがやはり私は苦手です。
村上龍さんでも一番共感できた本は、「55歳からのハローワーク」でした。こちらはまるぞーの生活(年齢的にも)に近いですからね。「55歳からのハローワーク」については機会があれば今度書きます。
図書館に通うだけの生活では、ブログネタにも困ります。今日もいろいろ悩んだ末、読書案内?にしてみました。資産運用といってもインデックス投資では何も変化がありませんからね。
それではまた。