50代セミリタイアで投資生活

50代無職、独身男のセミリタイア生活。 資産4000万円で投資はインデックス運用です。

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ネット依存と凶悪犯罪

こんにちは、まるぞーです。

 

今日の中日新聞朝刊に、2008年にアキバで起こった、トラックで多くの人が引かれて犠牲になった、加藤智大死刑囚による無差別殺人のことについて書かれた記事がありました。

 

そのコラムの論点はこうです。まず加藤は現実社会での人間関係がうまく築けなかった。→そしてネット依存症になるが、ネット社会でも無視されるようになり、ネット上の人間関係もうまくいかなくなった。→そして凶行に及んだ、とういわけです。

 

ネット依存症についても解説が書かれていて、ネットゲームなどをしすぎて、日常生活にも支障をきたすようになること自体を病気ととらえ、対応が必要だとしていました。

 

加藤死刑囚のやったことは言語道断であり、私もまったく擁護するつもりはありませんが、この記事を読むと、ネット依存症が原因で、ネット自体が悪であるかのような印象を受けます。

 

これは何だかおかしいです。加藤という人間が悪いのであって、ネットやSNSが悪いわけではありません。ネット依存症の人がみな犯罪を犯すわけではありません。犯罪を犯すのは、ネットに依存しているかどうかにかかわらず、ごく一部の人です。

 

最近、メディアでよく取り上げる問題で、無職や引きこもりの人たちが、現実の人間関係が築けずに、ネットやSNSに居場所を求めるのが、何か悪いことのように見られるのはすごく嫌です。

ネットには利便性や、とても良い側面がたくさんあり、それを利用すること自体、何も問題はありません。

 

記事には、加藤の承認欲求が、現実社会でもネット社会でも満たされず、それで凶行に及んだとされていますが、それならもしネットがなかったら、セミリタイアしている私や、ネットに居場所を求めている多くの人たちは、どこにも承認欲求を満たしてくれる場を得られずに、さらに犯罪に走ってしまうということになりかねません。

 

加藤自身が言っている言葉として、「現実世界の人間関係がいかに大切かわかった。」とか、書かれていますが、ほんとかなあって思いました。なんだか無理やりネット依存とつなげているみたいです。

 

現実社会での人間関係がうまく築けない人の、救いの場になっているとは考えないのでしょうか。

 

これではますます、無職、引きこもり、ネット依存の肩身が狭くなります。どうかこのような偏見をあおるような記事は書かないでほしいものだと思いました。

 

それではまた。

 

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